偶には猫の話
此は、何故私がブリーダー、それもメインクーンと云う特定猫種のブリーダーを始める等と云う暴挙に出たか、という「大失敗(Fiasko)」なお伽噺です
切っ掛けは或る日見せられた1枚のネット画像でした
その猫の名前は
「マホガニー・ラッシュ(GC,NW kanab's Luanne's Mahogany Rash)」
と言います
(正式な名前の見方等は、例によって過去日記「「天斬」と言う名前は、だな」をご参照下さい ^^;
で、少しだけ補足すると、NWはRWの更に上で、全世界verでの年間入賞、と言う事になります)
彼は、文字通り伝説のメインクーンです
まぁ、何故伝説か、と云うと、ですね
そもそも「メインクーン」とは、とか、「純血種」とは、とか、愛猫団体「CFA」とは、
「キャットショー」とは、と言う大元の処から話を始めないといけないんですよ
此が、メチャ手間と云うか、果てしなく長くなります ^^;
然も、私がショーを離れてからルール改編がありましたからね
其の辺り、ちゃんと把握してからでないと間違ったことを云ってしまう恐れもあります
只、何れ此等の事柄を簡潔に纏めて判り易く解説し、血統書の持つ意味とか、何かと誤解されがちな純血種の存在意義と、彼等を愛し守るブリーダーの苦労とか、をお話ししたいと思って居ます
ですが、今日の所はwiki君へのリンクでご容赦下さい ^^;; スミマセン
「メインクーン」
「CFA(リンク先は日本支部に当たる”CFA・JAPAN”です)」
で、まぁ何故私がブリードに手を出したかと云いますと
そもそもの初まりは我が家の最長老にして天性の保父さん
「龍之介(芥川龍之介より拝借、愛称・る~る)」
の存在です
彼は宮崎のブリーダーから迎えた、我が家で初めてのメインクーンです
で、彼が余りにも良い子だったんで、つい地元の某今は無き猫専門店にて一目惚れした母猫の子を勢いだけで予約しました ^^;
其れが我が家で2頭目のメインクーンとなる
「麟太郎(勝海舟の幼名より拝借、愛称・りんた)」
です
で、またもやこの麟太郎が可愛い良い子でしてねぇ
調子に乗って千葉のブリーダーから迎えた3頭目のメインクーンが、通称「食欲大魔王」にして無敵の「べくしょい攻撃」を誇る
「レイ(レイ・ブラッドベリより拝借、愛称・れいくん)」
です
其所で初めて私は「血統」という物に興味を持ちます
と言うのも、レイ君の両親はまぁそりゃあ色々と錚々たる顔触れと云うか、物凄い血筋の方々なのですよ ^^;
実は彼自身も一度だけではありますが、地元開催のTICAキャットショーで「Best Altfr(去勢避妊猫のカテゴリーでTop)」に選ばれた事が有りましてね ^^
まぁ、この時のお話しや私のキャットショー参戦日記は又別の機会にしましょう
色々と単純ではありませんでしたし、苦労も有りましたし、事件もありましたから
で、龍之介の血筋を辿って或る方にお話を伺って居た時に「彼のひい爺さんに有名、其れも超有名な猫が居るよ」と云う話になりましてね
其の方が早速ネットで検索して見せて下さったのが、冒頭に紹介しました「マホガニー・ラッシュ」其の猫だった、と云う訳です
文字通りの一目惚れでしてね
ああ言うメインクーンが欲しい!と強く感じました
所が其の時点でマホガニーは可成り以前に鬼籍でしたし、彼を主軸(メインスタッド)として猫舎を運営して居たブリーダーも、其の死後殆ど直ぐに肝心の猫舎を廃業していました
(実は、何故廃業していたか、可成り後になって其のやんごと無い理由が判明、と言うか知りましてね、些か複雑な思いに駆られました)
ですから、実質彼の直血統は其の時点で既に入手困難な状態だったのです
其所で、私はトンデモ無い事を思い付きます
得られ無いのであれば、自分で作り出せば良い
そうです
私は私の理想とするメインクーンを創りたかったんですよ
マホガニーの面影を追う事によって
結局、マホガニーの面影を持つメインクーンを産み出すには到りませんでした
が、別の意味で私は私の理想と思える様なメインクーンに出逢う事が出来ました
そして、彼の数少ない息子の内一番彼に似ている牡を今も自らの膝に乗せる事が出来ましたから、猫の神様は結果的に私の無謀とも思えるチャレンジに対し、其れなりの評価を下し、報酬を与えて下さったようです
私にとって理想のメインクーン
「狗隠(破壊魔定光の流刑体「狗隠」より拝借、愛称・く~にゃ)」
<Gakincho Quon Of Tubaki>
と其の息子の内で色々と一番親父に似ている牡
「風太郎(山田風太郎より拝借、愛称・ふ~)」
<Tubaki Fhutarou>
そして私にとっては最も思い入れが強く、想い出も鮮烈な
(此方も過去日記「葵と言う名の猫」を御参照下さい)
「葵(愛称・あおにゃ)」
<Tubaki Aoi>」
其の葵の生まれ変わりの様に感じた
「蒼獅郎(真田志郎と藤本獅郎から拝借、愛称・ちぇ~ちろ)」
<Tubaki Seisirou>
と、大事な友人経由で我が家に来るも早世してしまった
「綱手(NARUTOの綱手より拝借、愛称・つにゃにゃん)」
<Tunade>
其の綱手の生まれ変わりにしか思えない位色々とやることがそっくりな妹
「姫(愛称・ひめめ)」
<Tubaki Hime>
「蒼獅郎」と「姫」の兄妹
風太郎と此の子達が私の元に来てくれた、其れだけでもう充分満足出来ました
色々と限界を感じて廃業したブリーダー業です
恐らく今後自らブリードに手を出す事はもう無いと思います
ただ、彼等メインクーン達とは一生付き合って行きたいと思って居ます
彼等は本当に良い伴侶になります ^^
そうですね
余裕が有りさえすればもう一度ショーに征っては見たいと思いますが、、、
征けば征ったなりに色々と真剣に成らざるを得ないので、多分行くとしても当面は見学で終わると思います ^^;
新しいショールールも未確認だし (汗
ああ、そうそう、キャットショーって自由に誰でも見学が可能なんですよ
シーズン中は結構各地で開催されて居ますので、実際に一度ご覧になると良い経験になるかと思います
最近はアンバサダーと言って、見学者の「解説」を受け持つ専門のスタッフもショー会場に待機して居ますし
そう言う方を通じて頂ければ、間近で文字通りトップクォリティな猫達を見ることが出来ます
前にも書きましたけれど、大概のブリーダーは自分達の猫種を愛して居ますから、可成り専門的な知識を持っています
其の守備範囲は半端な獣医師では太刀打ち出来ない位、詳細で且つ最新に渡る事すらあります
其れは其の猫種を愛するだけではなく、其の血統を維持継続して行くと言う責任を担っているからなんですね
其の自覚がありますから、プライドを持って猫を繁殖して行けるのです
と同時に彼等は一愛猫家でもありますから、そう言う小難しい話だけではなく、生身の猫達の話を色々としてくれる筈です
例えば、メインクーンであれば
何時まで立っても「メイクイーン(馬鈴薯)」と間違えられるのだけれど、本来は「北米メイン州(Maine)」の「アライグマ(Coon)」に似た尻尾を持つ猫、と言う意味である、とか
あんなにデカくて勇ましい風貌なのに鳴き声は小鳥のようだ、とか
猫なのに足音はするわ、全然忍ば無いわ、水遊びが好きだとか、雪が降ると狂喜乱舞する、とか、雷や地震があっても平気で爆睡し続ける、とか
素顔の彼等が巻き起こす数々のエピソードを、嬉しそうに語ってくれると想います
因みに、そう言う真面目なブリーダーは其の猫種の良い所だけを語るようなことはしません
必ずデメリットやリスクについても話してくれます
と同時に、其の対処法や管理法も教えてくれる筈です
まぁ、生きた歩く辞書ならぬ、生身のwiki君が実物付きで其所にある、と考えて下さればイメージし易いでしょうか
何と言っても一番のメリットは、ショップでは先ず見られる事の無い、其の猫種の完成形成猫ver.が見られる事です
或る意味、ブリーダーがオーナーとなる方に一番見て欲しい、と願っているのが此の「成猫」の姿なんですね
特にメインクーンは其の魅力でもある成猫の体型になるのに長い時間が掛かります
大体3~4才位で「ああ、君もやっとメインクーンらしくなったね」と私達ですら思う位ですから
そんな「貴重な」猫達が其れこそ選り取り見取り、近くで見放題なのがキャットショーです
是非一度お近くのショーへお気軽にお出掛け下さい ^^
色んな意味でソンはないと思いますよ
さて、家の無駄にデカイ猫達もみんなそれぞれお気に入りの場所で寝始めました
私も寝る事にします
ではお休みなさい
つーか、君達其所を退きなさいw
と、確か昨日も言った筈だよねぇ、、、ーー;
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