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アバドに寄せる想い

職場にインフルエンザ罹患者が出ましてね
本人も驚きの「入院&1週間の休職」申し渡し宣言ですよ、、、orz
急遽、お休みを返上してのフル対応
其の間に久し振りの母、大学病院付き添いとかをもこなして些かへばっている猫叉です
まぁ其の方も昨日無事に復帰されまして、何とか「危機」は乗り切ったようですが
何と言っても今月中旬から続いて居る「リアル1名減員」と、実は昨年夏から続いて居る「実質1名減員」の余波としわ寄せが、、、orz
とか、申しましても此のご時世
こんな旧式をフルで使って下さる殊勝な雇い主はそうそう居りませんしね
何と言っても、共に働く仲間達が適度に放置して下さる、実に「有り難い人達」ですので、割りと居心地の良い猫叉です
何しろ昼休憩は完全に「己だけの世界に逃避」し「スコアを追う作業」なんぞに「没頭」して居るにも関わらず「普通に」接してくれて居ますからw

と言う事で、
なんだかんだで図書館にも征けず、オーケストラ噺も書けず、ブログUP処かPCが開けられない為、音源すらマトモに調べられなくて日々悲嘆に暮れている猫叉です
皆様今晩は
お変わり御座いませんか

アバドが逝きましたねぇ
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「クラウディオ・アバド(Claudio Abbado)」
本当に寂しい限りです
訃報が入ったのが、折しもインフルエンザ騒動の前日でしてね
急遽「猫叉亭綺譚」の方には何とか時間のやりくりをして日記を上げる事が出来ました
「追悼」http://bit.ly/1mlh3oF

そりゃあね
外ならぬ「アバド」の事です故
「本当は今日もフルタイムで仕事だから早く寝ないとダメなのだが、流石にアバドの訃報に触れては追悼日記上げざるを得ないじゃないか。 それにしても寂寥感が半端ない 」
訳ですよ

此の人の演奏は本当に手堅いのですね
何と言いますか、、、
何か探している時に、行き詰まると良くお世話になった物です
私にとっては「困った時のアバド頼み」みたいな側面もありましてね
手堅い、と言う意味に於いては「サバリッシュ」もそうなのですけれど、
Saw2
「ヴォルフガング・サヴァリッシュ(Wolfgang Sawallisch)」
彼の音はサバリッシュに比べると、もう少し私好みなんですね
上手く文字に表すのが難しいのですけれど、、、
一寸ドライで、非常に理知的な音楽に理性と論理を感じさせてくれる
そんな感じですか
サバリッシュも知的なのですけれど、彼の音はもっと丸くて柔らかくて暖かい気がします
アバドの音は、冷たくない程度にクリアで、厳しくない程度に理性的です
そして非常に人当たりが良い
でも、決してありきたりでも、平坦でも、簡易でもない
物凄くバランスが良い
この辺り、私には音楽理論の知識が皆無なので、こう言う感覚的な表現の仕方しか出来ないのが些かもどかしい位です

所謂、往年の「イケメン3羽烏」の1人なのですが、他の2人がまぁ色んな意味でかなり目立つ存在でも有りましたから、一寸割を食った感じなのは否めないかも知れません
其れでも、個人的には彼が3人の中では一番「人間として良く出来た」人だったのでは無いかと思って居ます
其れは年齢から来る物(1番年上)だけでは無く、彼の人柄がそうだったのだと思います
色々な意味で音には其の人の個性や其の人が持つ本性みたいな物が出ると思います
其れは、確かに音に限った話では無いのですけれど
やはり、多い時には4桁の、少ない時でさえ2桁(大方3桁)の個性派集団(オーケストラ)を率いるには、かなり明確な色と個性
そして何より、人としての魅力が無いと指揮者なんてとても務まりませんからね

生意気でお山の大将的な、但し其の才能は彼のチェリビダッケのお墨付きがあったムーティ
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「リッカルド・ムーティ(Riccardo Muti)」
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「セルジュ・チェリビダッケ(Sergiu Celibidache)」

色々と独創性に溢れ、言動だけで無く其の出自や見た目からも非常に目立つ存在だったメータ
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「ズービン・メータ(Zubin Mehta)」

此の2人に比べると、アバドは何と言うか
非常に大人です ^^;
音造りもそう言う人柄が良く出て居ると思います
落ち着きがあって、色の濃い個性よりは穏やかな調和を選ぶ
其れはともすれば地味にも見られがちなのですが、決してそうでは無い
彼の音は色彩がとても豊かですし、表現は奇を衒わない物の決して没個性的な物ではありません
一巡するとちゃんとアバドの姿と主張が見えて来る
其の当たりのバランスが本当に絶妙なのですよ

youtubeで色々検索し、中々思う物に当たらない時
本来、私としては余り使わない手段 = 指揮者を特定して音源を探す = をして居たのは、他ならぬ此のアバドでした
彼なら「間違いが(殆ど)無い」からです
偶然行き着いた音源にしてもそうです
「おっと、是はなかなか良いな♪」とチェックを入れ、一渡りして戻って来る
そしてやっぱり「其れ」が1番良かった
若しくは、一番無難だった
一旦見つけた音源をお気に入りに入れて置いて、再度探索の旅に出る
或いは、膨大な地層の山を延々と掘り返す
そして、結局、「其れ」が最良にして最高だった
等と言うのは、今までに数限りなく経験して来ましたから
猫叉亭綺譚の「追悼」http://bit.ly/1mlh3oF>に張ったyoutube音源の火の鳥等が正に其の典型です
かなりな量の火の鳥をチェックしましたが、火の鳥と言う曲の紹介として貼るには「あれ」が一番最適だと思うのですね
其れは最初にあの音源に行き当たった時から変わらず、今でもそうです
色んな意味で非常に「良い演奏」だと思うからです

確かに私自身は普段、MTTやラハバリ、ブーレーズの全曲版何かを良くBGMにして居ます
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「マイケル・ティルソン・トーマス(Michael Tilson Thomas)」
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「アレクサンダー・ラハバリ(Alexander Rahbari)」
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「ピエール・ブーレーズ(Pierre Boulez)」

スコアを開く時は必ず師匠(ジョージ・セル)の其れですから、アバドの演奏を好んで普段から聴いて居るか、と言われれば少し違うかも知れません
けれど此等の演奏は完全に私仕様なんですよ
善くも悪くも、、、
良い例が師匠(セル)の火の鳥です
彼はちょっと、否、かなり異質だと思って居ます

其れでも、他人様に紹介するなら躊躇う事無くあの音源を選びます
色んな意味でクオリティが高いからです
非常に正統派なのに、彼の個性やストラヴィンスキーの色合いが強く出て居る
オーケストラや音造りのバランスが良い
そつが無く、無駄も無い
それでいて非常に色彩豊かな演奏です
ストラヴィンスキーの組曲「火の鳥」とはこう言う曲
そう自信を持って勧められる音源なのですね
そしてアバドは、こうした私の「勝手なお願い」に今まで何度も応えて来てくれました
或る意味、私が一番信頼して居た指揮者なのかも知れません
彼の音なら間違いが無いですから

そう言えば、永らく、本当に長く、遠ざかって居た此のクラシックの世界と、こうした悠久の音の世界に私を引き戻してくれる切っ掛けを与えてくれたのも「彼」アバドの音でしたね
(詳細は過去日記 「取り敢えず復活 Bolero(ボレロ)編 」 をご参照下さい)

今、BGMが正に其の「彼の火の鳥」です
本当に良い演奏ですね
流石はアバドの演奏だよ
と、唸らせる名演の一つだと、私は思って居ます

巨匠の魂に合掌

Abbado4
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