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人生2度目の珍事はとある初秋の昼下がり、唐突に訪れたのだった

いやぁ、すっかり晩秋を素っ飛ばして空が「冬模様」ですねぇ
鍋やおでんの美味しい季節となりました
猫叉の地元は、所謂「赤味噌(豆味噌)」の土地柄です故、牡蠣の土手鍋とか
味噌おでんとか、まぁ、寒い時期ならではの楽しみが御座います
とは、言う物の、、、
何ですか? 今年の大根と白菜の高値は?
大根や白菜の様な野菜の花が、文字通り「高嶺の花」になってどうするつもりなんだよ、と小一時間w

実は最近、此も随分と久し振りに腕時計をするようになりました
すっかり無くしたと思って居た愛用でお気に入りの腕時計が、思わぬ所から見つかりましてね
いそいそと着けて居る次第です ^^
但し、可なり長い間放置して居た為、オーバーホールが必要でしたが
費用は、オーバーホール代、13.500円也+電池交換代、1.050円也
些かイタい金額では有りますが、今でも定価でン万円はする個人的にお気に入りなブランドとメーカーの機種なので、仕方が有りません
因みに「シチズン」の「ATTESA・アテッサ」のシリーズです
未だ未だ、チタン製が出たばかりの頃の古いモデルですが、今でも非常に気に入って居ます
可なり久し振りに腕時計をしたのですが、携帯の待ち受け画面よりやはり使い勝手が良い辺り、猫叉は立派なアナログ人間、否、人外ですね ^^;
うん、時計はデジタルではなくアナログに限りますよ、絶対
因みに私の「ATTESA」君は此方です
Attesa
婦人用で日付カレンダーがあるのが当時本当に無くて、探すのに苦労したものです

さて、前回のお話しがちょっと、と言うか、ま、此のブログでも可成りマニアックなお話しでしたから、今回は順当に今までのヲタ話の延長で行こうと思います

実はこのお話し、今年の初秋のお話しなのですが
まぁ、何と言うか、本当に怒濤の如く色々御座いましてね
些か昔の話題ではありますが、宜しければお付き合い下さいませ

其れは、或る初秋の日の事
何時もの様に母の大学病院付き添いをした時の事です
早番の診療予約の為、朝一番で到着したにも関わらず、4桁収容の立体駐車場は早くも満員御礼状態で、やむなく屋上の一番端(遠く)に駐車する羽目になりました
此は漏れなく「診察待ち時間3時間超」だと、其の日の大半を潰す覚悟を決めた物です
処が、其の日は一体何が起きたのか
待ち時間15分、会計5分、、、で終了!
投薬は院外処方なので其のまま帰る事が可能です
折角だから、と言う事で
病院内の喫茶店で少々お茶をし、迎えの車を呼んで見送ったのが午前11時頃です
予想外に早く終わってしまい些か拍子抜けした私は、一寸CDショップに立ち寄ってみる事にしました
其所のお店は、所謂チェーン店では或る物の、割りと昔からクラシックの品揃えが充実していまして、近くに来た時は覗いて行くのが常です
と言うのも、以外な掘り出し物とか、お値打ちな名盤とかを見つける確率が高いのですよ此処は
で、此の時も「何かめぼしい物は有るかなぁ、」と何気なく立ちよった訳です
案の定、衝動買い… ですね ^^;
然も2枚も買いました
此を衝動買いと言わずして何を衝動買いと言うのでしょう(笑
否、後悔はして居ませんよ、一切w

何気にピアノの小曲集CDを買ったのは初めてです
「バッハ ピアノ小曲集」
Alexis_weissenberg
ワイセンベルク
実はソリストのCDを買ったのは、ヘルムート・リリンクのバッハオルガン名曲集と此の2枚しかありません
彼のゲーリー・カー、ContraBass弾きにとっては神様の様な彼のCDですら買ってはいないのですね ^^;
1195070720
「ContraBass弾きにとっては神様の様なゲーリー・カー」
基本、オーケストラの人なのでw
其の帰り道、カーオーディオで件のCDを聴きながら想った事
やっぱりワイセンベルクの音は鋼線の様だねぇ、と小一時間
本当に無駄が無くて、端正で、均整が取れて居て、強い音です
然も繊細で、非常に美しい
「貴方の好みは今一判らん」とか言われても、矢張り此の人のピアノは好きだなぁ

衝動買いのもう1枚は此方
「ブラームスピアノ協奏曲第1番」
Ca3k0423
ワイセンベルク/ジュリーニ・ロンドン響
此も実の所、コンチェルト(協奏曲)は滅多に買わない猫叉にしては、予想外の買い物なのですよ
其の時は時間の関係で全部聴けなかったのですが、後日時間を取ってゆっくり聞きましたが、良い組合せですね
何と言うか
本当に奇を衒わない、真っ直ぐで正直な正統派の演奏だと想います
以前youtubeで、矢張りワイセンベルク/ジュリーニのエンペラー(ベートーヴェンピアノ協奏曲第5番)を聴いた事があるのですが
一寸吃驚しました
ワイセンベルクなのに、物凄く優しいのですよ
ジュリーニの音は元々優しいのですが、ソリストがワイセンベルク
あの「ピアノ界のゴルゴ13」(参考: 「誰が上手い事言えとw」http://bit.ly/13ZMeQq> )と呼ばれるワイセンベルクなのに
何故、こうも優しいのか、と其の時正直可成り驚きました
只、落ち着いて良く考えたら、
どちらも非常に緻密で無駄の無い洗練された音を造る人ですから、相性は良い筈です
なので、不思議では無いな、否、寧ろ当然の帰結か、と思った次第
妥協しない、甘くない、徹底的に楽譜を読み込むスタンスは、彼等には共通の物ですしね

因みに可成り以前に密林で予約しておいたCDも、其の次の週には無事手元に届きまして、其の頃は一寸ウハウハして居ました ^^;
其れは何か、と言うと
まぁご多分に漏れず「師匠の輸入盤CD」で御座います
「ドヴォルザーク交響曲第8番/ブラームス交響曲第1番」
Ca3k04251m_2 Ca3k0429
セル/チェコフィル、セル/SFO
リマスターですが「新譜」なのが嬉しいですね
然も全く知らない音源なんですよ、此♪

因みに猫叉は、昔からチェコフィルが大好きです ^^
Esk_filharmonie
[チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(チェコ語: Česká filharmonie)]
日本での知名度が、正直余り高くはないのが些か口惜しいですね
堅実で何気に上手いですし、色んな意味で古風な欧州の香りがするオーケストラです
さり気なく其の歴史を、文化を、風土を、尊厳を感じさせてくれるのが、こう言う欧州の古豪オーケストラの良い処だと思います
私は基本的に7-80年代のアメリカオーケストラが好きなのですが、矢張りクラシックと言う「時代と歴史のバケモノ」と向かい合う時、チェコフィルの様な古風で堅実なオーケストラは本当に頼りになります
アメリカオーケストラには無い「重厚な凄み」を感じるからです
師匠は元々欧州の人ですし、アメリカに渡ってクリーヴランド管を率い、其所に骨を埋める覚悟を決めても、矢張り何処かで欧州を想って居た様に思えます

クラシックは、其の世界が実に広大で深遠です
或る意味、魔物と言っても良い
かの有名な哲学者の言葉通りの世界でもあります
<怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。 --146節 "Wer mit Ungeheuern kämpft, mag zusehn, dass er nicht dabei zum Ungeheuer wird. Und wenn du lange in einen Abgrund blickst, blickt der Abgrund auch in dich hinein.">
『善悪の彼岸』(原題:Jenseits von Gut und Bose)
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(独: Friedrich Wilhelm Nietzsche)

音に限らず、文章、数字等、此等は余りのめり込むと人格崩壊を起こしかねない、
そう言った一寸恐ろしい物が其所には在る様です
其の辺りの深遠ギリギリ辺縁を華麗に歩いて行った師匠や、先人達の付けた安全な足跡を、私は追って征ける幸せを、こうした音源に出逢う度強く思わざるを得ません
そして、こうした多くの先達の遺産と遺志とを、今に紡ぎ続けてくれた多くの人々にも、同じ様に感謝と畏敬の念を禁じ得ません
此のブログでは、クラシックや「宇宙戦艦ヤマト2199」の話題、時には「生き物系の一寸ヲタな話」等を取り上げて来て居ますが、そうする事で少しでもこうした事柄を先に繋げる一助になれば、と思って居ます
私にはそうする事でしか彼等に恩返しが出来ないからです

さて、夜も更けました
折角なので「すっかり出遅れてしまった秋の夜長」を、師匠とチェコフィルの音で過ごす事としましょう

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