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追悼 ~ W.サバリッシュ氏を悼んで ~

すみません
またもや10日以上開いてしまいました (汗
多忙だった上に久々に風邪を拗らせましてね
軽く寝込んでおりました ^^;
猫叉、結構強気な発言を繰り返す割りに、身体の方は大して丈夫ではありません
幼少時よりも遙かに動けるように成り、人並みに働いたり、家事をしたりするようには成りましたが、根本的には「病弱」で御座います ^^;;
然も、好い加減彼方此方ガタが来る年令になりましたし、、、
ま、此方の方は元々「旧式」で御座りますれば、後は何をか云わんや、と ^^;;;
そんな訳で普段から悪化させないよう、早め早めに対処して居たのですけれど
今回、どうしても老親絡みで動かないといけない状況に追い込まれまして、、、
うん、一寸ヤバいなぁ、と思ってはいたのですけれどね
案の定、で御座いましたよ、、、orz

本当は、今日は別の話題を載せる予定でした
既におおまかな下書をし、別途保存してあったのですが
今日は急遽「追悼」日記と致します

先日、指揮者のウォルフガング・サバリッシュ氏が亡くなられました
享年89歳でした
2006年3月に現役の引退宣言をし病気療養中だったそうですが、2月22日、ドイツの自宅で亡くなられたそうです

Wsawallisch1
「ウォルフガング・サヴァリッシュ(Wolfgang Sawallisch)」

N響ことNHK交響楽団との縁が大変深い、日本でもお馴染みの指揮者です
正統派ドイツ音楽を聴かせてくれる指揮者で、どちらかと云う堅い音造りなのですが其れを堅苦しく感じさせない、実にバランスの取れた人でもありました
決して奇を衒わない、堅実で質素で明快な音造りをします
そして、其の人柄が現れるような正直で素直な、それでいて非常に理知的な奥深い音を聴かせてくれます
そんな欧州正統派の音造りがN響の音と上手く結び付き、彼等の創り出す音楽はなかなかに重厚且つ実直な演奏になっていました

個人的にはN響自体に余り魅力を感じていない猫叉です
本質的に70.80年代のアメリカオーケストラの音が大好きなので、欧州のオーケストラや在日のオーケストラに対しては一部の例外を除き、どうしても関心が薄くなります
N響に対しても同様で、その実力は兎も角、良く云えばお手本のような、悪くすると教科書的で面白くない、と感じてしまうのですね
良くも悪くも、非常に「お行儀の良い」音を奏でるオーケストラだと感じています
サバリッシュは私にとって、丁度良い感じに欧州の風を感じさせてくれる、そんな指揮者でもありました
そんな両者が組んだ時、ともすれば平坦で平均的な演奏になりそうな物なのですが、其所は流石にドイツの巨匠です
非常にバランスの取れた格式の高い、其れで居て非常に聞き易い音を聴かせてくれました
ですから、此の組合せでの演奏は昔から気に入っていて、結構こまめにエアーチェックをしていた物です
彼等の創る音は私にとっても、とても心地良い物でした
片意地を張らず、気を楽にして聴ける
にもかかわらず、常に可成りの高クォリティを保っている
全般的にとても安定しているので、どんな楽曲でも最後まで安心して愉しめます
家事をしながら、或いは、何か作業をしながらでも愉しんで聴ける
興が乗れば鼻歌の1つでも出て来る
そんな気安さがありながら、実に気品があり知性を感じさせます
何と言うか
台所で鼻歌交じりに豚汁を仕込んで居た筈なのに、其所は既に欧州の何処かの公園で、目の前では野外コンサートが始まっている、、、
と、そんな感じでしょうか (笑


数年前に引退宣言をしているとは云え、流石に新しい方なのでyoutubeには余り音源が上がっていません
否、正確には私の好む音源が、と言った方が正しいでしょうか
そんな中でも、取り敢えず私が「嗚呼、此は彼の音らしいな」と感じた此の2つを貼ってみます

 

「P.I.Tchaikovsky: Swan Lake - Wolfgang Sawallisch」
http://www.youtube.com/watch?v=d-cXRxW3LEQ
<ACT 2; Allegro moderato 、Israel Philharmonic orchestra, cond. Wolfgang Sawallisch, Tel Aviv 2001>
演奏はイスラエル・フィルです
「イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(Israel Philharmonic Orchestra)」
正直、サバリッシュがイスラエル・フィルを振った音源に出会すとは思いもしていませんでした
甘く無い、其れで居て実に判り易く明快で、聞き易い
何より聞いて居て楽しい
本当に良い演奏です

「Bach Concerto Branderburghese n.5 - Sawallisch, RTSI (live 1964) 」

http://www.youtube.com/watch?v=SCTDejn-TyU
<L. de Combes, vln - A.Zuppiger, fl - L.Sgrizzi, clavicembalo.>
演奏は「スイス・イタリアーナ管弦楽団(Orchestra della Svizzera italiana)」

個人的にこう云う「ブランデンブルク協奏曲」
を聴くと 『ああ、サバリッシュだなぁ』 と思います ^^

他に、あれこれ検索した中で気に入った物を3つ程ご紹介いたします
フルVerなので再生には時間が掛かりますが、何れも名演だと思いますので御時間のあるときにでも是非ご試聴下さい

「Brahms Symphony No.1 Wolfgang Sawallisch」
http://www.youtube.com/watch?v=BoP7YqzTUbY
<NHK Symphony Orchestra>
1987年、N響とのライブ音源です
これぞ正統派ドイツのブラームスと言った処ですね
それにしても何と言うか、
日本のオーケストラなのに、此処まで欧州の香りがする物なのでしょうか
本当に良い演奏です ^^

「Schubert Symphony.9 Sawallisch/Wiener Philharmoniker」
http://www.youtube.com/watch?v=kNocKxKd8-I
ウィーン・フィルとのシューベルトですね
ありきたりの「良い演奏」に成らない辺り、流石の両者です
後、何故だか此の演奏を聴いていると「ホッ」とします ^^

実は、今回のサバリッシュ関連youtube発掘の旅で、私が一番気に入った演奏は此でした

「Beethoven / Egorov / Sawallisch: Piano Concerto No. 5, "Emperor" 」
http://www.youtube.com/watch?v=HNCRp0hEmJA
<Piano Concerto No. 5 in E-flat, Op. 73 "Emperor"
Piano, Youri Egorov、Wolfgang Sawallisch conducting the Philharmonia Orchestra>
ピアノ:ユーリ・エゴロフ
演奏:フィルハーモニア管弦楽団(The Philharmonia Orchestra)

フィルハーモニアは兎も角、ピアニストは全く知らない人でしたから ==
まぁ、普段から余りピアニストには明るくないのですけれどね ^^;
== 一寸Google先生を呼び付けます

Youri_egorov2 Ys
「ユーリ・エゴロフ(Youri Egorov)」

どうも若くして夭折(享年33歳)した天才のようですね
嗚呼「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で名を馳せているのか
其れなら腕は確かですね
何と言うか、良い演奏
そうですね、結構歴に残るような名演じゃないでしょうか、此は
普段、協奏曲は殆どチェックしていませんから、余り確かな事は言えないのですけれど、、、
個人的には素敵な「皇帝・エンペラー」だと思います


偉大な、そしてあくまで謙虚で誠実だった巨匠の魂に 合掌

Ws5
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コメント

>PIOさん
此方こそ、有り難う御座います ^^
そうですよね
N響といえばサバリッシュ氏、と言うのが本当に定着していましたから。
ただ、私には矢張り、齢70にして3度目の招待を受け、其の音楽監督の地位に就任してくれたフィラデルフィアに対する想いの方が強く印象に残っています。
彼の産み出す音楽その物に、誠実で真摯で実直な方だったと思います。
其れでも結構ラフな名言も残されて居るんですよ ^^
オペラを「あんな面倒な物、2度と御免だよ」と言ったのは有名なお話しですし(笑
本当に、永く聴き継いでいきたい音源が沢山ある方です。

投稿: LIN | 2013年2月28日 (木) 02時20分

私にとって、N響といえばサバリッシュ氏、というイメージがあります。
オーケストラの演奏については、あれこれ比較できるほど知識もないのですが、
ご紹介いただいた演奏を聞くと、ほんとうに、ケレン味のない端正な正統派の演奏で、心が洗われる思いがします。
素敵なご紹介、ありがとうございました。♪

投稿: PIO | 2013年2月27日 (水) 16時51分

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