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Sinfonia(シンフォニア)の「セル」と人生の師「Szell」

此はもうぅ、、、
兎に角、私に「(さっさと続きを)書け!」と言う事なのだろうなw
と思ってしまいました

差詰め「少佐」なら、こう言う事かもしれません ^^;
001_4


T.Tの時や、否、それ以前にメータの動画を見た時も、ああ、此、彼のシーンのイメージその物ぢゃん!と思ったのだが、今回もまたそんな画像にまたもや出会ってしまったようです

其れが此方
151rgdzatryl

此は、先日一寸調べ物をして居る内に偶然見付けた、人生の師「Szell」の初めて目にする画像です

実は此の画像は、有るシーンを髣髴とさせるんですよ
然も、未UPである第2章の割と初めの方です
どういう場面かと云うと

スコアの研究に余念がない(作中人物の)「セル」に対して、壮年将校が「貴方は一体何をしているのか?」と問いかけ、彼が説明をする、と言う件(くだり)があるのですけれど
(因みにこの場面自体は、結構前に書いてありました)
其の正に「軍人に問いかけられ、黙って振り向く」
此処に此の画像が余りにも嵌りすぎ、、、 ^^;
否、勝手な思い込みだとは想うんですよ?
でもねぇ
此はちょっと嵌りすぎではないか? と小一時間 ^^;;
何ですかね
またもや、『神様の悪戯と云う「偶然の一致」其の弐』なんでしょうかね ^^;;;

T.Tの時と同じように、画像がぴったり と想わず苦笑してしまった一節は此方

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其の夜も彼は何時もの様にサイドテーブルへスコアとノートを広げていた。
臨時の共同生活者である壮年将校は、そんな彼から少し離れた場所に椅子を置き、既に”日課”となった観察を始める。
小一時間も経った頃だろうか。
ラディガが唐突に声を掛けてきた。
「其れは一体何をしているのか?」
其の口調は決して乱暴な物では無く、寧ろ控え目ですら有った。
セルはリズムを取っていた手を止め、黙ったまま軍人を振り向く。
「否、邪魔をしたのなら謝る。 申し訳ない」
Conducterは柔らかな笑みを浮かべると壮年将校に応じる。
「いいえ、大丈夫です」
そう答えると彼は再びスコアに目を落として問う。
「此の事ですか?」
「ああ、其れ、、、と言うか、貴方がやっている事全てだ」
「一度に説明するのは」
彼は優しく笑った。
「難しいですね」
そう言ってセルは手元にあるエロイカのスコアを取り上げる。
「此は総譜(スコア)と言います。 此処には曲の全てが在ります。
音楽家が残した楽曲の全てが、此の1冊に集約されているのです」
「其れは、何か。 指令書のような物か?」
セルは微笑んだ。
「そうですね。 1つの楽曲を演じる事を、有る任務を遂行する事だと例えるなら、スコアは其の任務の指令書のような物なのかもしれません」
「ふむ」
「此の ”指令書”には指令者の意図や感情、想い、思想も描き込まれています。
きちんと読み解いていけば、其れ等の言葉を受け取る事が可能です」
「貴方が毎夜やっている事は、其の指令書を読み解く事か?」
「そうであり、そうでは無いとも言えます」
彼は静かに答えた。
「私達は此処に書かれた音符(ことば)を読み解くだけで音楽を造っているわけではありません。 作曲者の意を汲み、其れを現代に翻訳し、更に私達の考えを乗せて音を造っていきます」
「其れは指令書の指示に逆らう事になりはしまいか」
「そうならないよう、私はこうして毎夜作曲者と対談しているのですよ」
「本と話をする?」
「そうです、大佐殿。 例えば、此の「エロイカ」はベートーヴェンが3番目に書き上げた交響曲です。 ベートーヴェンはご存じですか?」
「ああ、名前だけは知っている。 確かドイツの有名な音楽家だ」
「偉大な、と言っても良い音楽家ですね、彼は、、、
只、妥協する事を知らない、強情っ張りな頑固親父ですが」
と言ってセルは笑って見せた。

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此の後、エロイカ(ベートーヴェン交響曲第3番)の説明を通して話が進んで征くのですけれどね

>セルはリズムを取っていた手を止め、黙ったまま軍人を振り返る。
151rgdzatryl_2

此がどうにも此の画像に嵌りすぎていて ^^;;

今回、本当に色々と、何と言うか、もうぅ音楽の神様の悪戯としか思えないような「偶然の一致」が多くて驚いています
人生の師匠は所謂 ”古い”人ですし、本人が鬼籍に入られてからもう42年が経っています
当然のように画像も白黒が多いですし、元々はレコードジャケット用に撮影されたとおぼしき物が大半になります
ですからどうしても似たような画像が多いのは否めません
どうしてもコンサートでの姿(正装)か、リハーサル風景か、の二択になって仕舞いがちです
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こう言うラフな、と言うか、指揮をしていない画像は、其れその物が珍しいと思います
然も、一般に検索して出て来る画像は大体が65~70歳代の物が大半なので、Sinfonia(シンフォニア)の設定年齢である、59才より10才以上も上になる時期の物が殆どですから、現実(リアル)である人生の師「Szell」とはどうしてもイメージが違って来たりします
只、メータやT.Tと違うのは、可成り昔から私は彼を人生の師匠と仰ぎ、ずっと追い掛けて来て居ますから、イメージその物は抽象的なのにもかかわらず、可成り具体的に其のキャラクターが「固まっている」んですね
だから、Sinfonia(シンフォニア)の「セル」であっても、言動はさして苦労しなくても書ける訳です
何故なら其所に居るのは、人生の師である「George Szell」では無く、私の理想であり目標でもある姿の作中人物であるSinfonia(シンフォニア)の「セル」だからです
だからだと想うのですが、作中人物「セル」の臨終シーンを書いた時には、結構精神的にキツくてですね
可成り凹みました、、、orz
アレは実際自分でも可成り意外でした
只、気持が落ち着いてから冷静になって良く考えてみると、結局Sinfonia(シンフォニア)の「セル」って私の理想型に他ならないんですよ
もしも、様々な事柄が許され、自分にそう言う才能があって、ああ言う舞台が用意されて居るのなら、、、
あの生き様は本当に私の理想です
Sinfonia(シンフォニア)の「セル」は、正に「ああ言う生き方がしたい」と言う私の願望に他ならないのですね
それが、作中とは云え「終焉」を迎えた訳ですから、色々と精神的には「キツ」かったのでは無いかと思います

結局、真剣で厳しい遣り取りが「好き」なんですね
其れが「命をかけた物」や「其の人生を捧げた物」であれば、尚更、と言う事なのでしょう
易しく人当たり良く万民に受け入れられる物より、厳しく人を律し時には受け手にも思考と勉学を強いる物、を好む傾向が強いようです
甘い夢を見せ平安で幸せな世界を示すより、厳しい未来を予言し隙のない現実(いま)を知らしめる世界の方が、私にとっては居心地が良いようです
幾ら「考える事」が私の生きる根幹とは云え、まぁ、結構救い難い精神構造ではあるな、とは思っています

同じ様な感覚で、好きな言葉に「孤高」があります
此は本当に小さい頃から永く憧れを感じて居る言葉です
長じて「毅然」とか「冷静沈着」とか云う言葉も好きになりましたが、今でも1つだけと問われれば、何も迷う事なく「孤高」を選びますね
但し、現実の私は孤高で居られるほど人間が出来ていませんし、才能も実力もありません
なので、せめて現実(リアル)では背筋を伸ばし、こうして理想とする人達の生き様に恥じないような生き方を、、、と想いながら日々を過ごしています

因みに、人生の師である「Szell」は高身長で、182cmだったそうです
背の高い人って割と姿勢が悪い事が多いのですが、彼は姿勢が良かったようですね
残されている画像を見てもそんな感じで、すっと背筋が伸びている姿が多いように思います
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逆に、思考の師「Lem」は余り大きい人ではないように見受けられます
Lempegazraster
と言うか、小柄なんじゃないのかな?

そうそう、T.Tは設定では高身長なのですけれど、モデルであるMTTはそんなに背の高い人ではありません
中肉中背でややスリム、な感じでしたね、実際に見た感じも

着こなしで云えば
人生の師である方の「Szell」は余りラフな格好はしない感じですね
割とかっちりした物を来ている事が多い気がします
リハーサルでも、大体はカフス付きのシャツを着ているしw
仕立てや生地は良い物を選ぶけれど、基本お洒落には余り関心がないように感じられますね
そう言う観点では、思考の師である「Lem」も同じ感じがします
MTTは其の辺り、両師匠よりもう少しお洒落のセンスが良い、と言うか気を使っているような気がします ^^;
Imagescazm10ke

ま、師匠はお二人とも昔の人ですからね
格好が堅いのは、彼等が生きた時代の性もあったかもしれません

この間、ふと外伝を書くならこんなのはどうだろう的な事を思い付きました
主要メンバーのOFFな1日を描いたら面白かろうな巻、です ^^
そうですねぇ
T.Tは公園でウォーキングかランニング
メータはアスレチッククラブで筋トレ
スティアガードもアスレチッククラブだけれど、彼の場合は水泳かな
シャイーとレヴァインは児童館でボランティア
リッカルドは図書館
3羽烏はウィンドーショッピングしながらランチ
シュトライヒャーは学校の講師
カーはホームパーティの主催者
ハーシェルとランフォードはサーキットで爆走
クラウはOFFって何? 美味しいの其れ、喰えるの?
な奴だから誰かが誘わない限りひたすらストラディバリウス弾いてるな、きっと
なんて事をつらつら考えてて独りニヤニヤしていました
(因みに、絶讃 ”仕事中”なう!に、ですw)
そこでハタと想い、行き詰まってしまったのがSinfonia(シンフォニア)の「セル」
そう言えば人生の師である方の「Szell」は、其のプライベートを殆ど知らないですね
写真もそんな具合で「仕事(公)」の物しかありませんし
彼は、先の大戦時には客演先のアメリカから帰国出来なく無っています
客演先と云う事は、足場が無くなったも同然ですからね
可成り苦労されたのではないかと思います
其の時に色々言われたんじゃないかなぁ
仕事に関しては本当に容赦しない人だったから
彼のトスカニーニが庇っている位なので、ま、結構叩かれた、と言うか、相当陰口言われたのだろうな、とは思います
恐らくそう言う事も色々尾を引いたんでしょうね
病気(死病)の事ことさえ、自らは何も語っていませんから
其れでも、1970年に初来日した時、直接彼と接した人は皆一様に
「紳士で謙虚で物静かな人」と彼を評しています
仕事に誠実で礼儀正しく真面目な人だったと
(実は初めての日本なのに一切の ”観光”をして居ないのですよ)
レセプションや記者会見には真摯に臨むが、其れは仕事の一環として義務と思っていたようだ、とも書かれていましたね
積極的に人の輪に入るような人ではなかったようです
そう云えば、来日期間中にこんなエピソードがあったそうです
或る日のリハーサルで、団員の1人(どうもオーボエらしい)が来て居ないのに気付いた彼は心配して、人を介しホテルへ確認に行かせたそうなのですね
したらば、件の団員は体調不良等ではなく、単に寝坊しただけ、というのが判明しましてね
激怒した彼は、其の場で件の団員に即刻帰国するよう命じ、後に引かなかったそうです
文字通り
「貴様、此処へ何をしに来ている、帰れ!」
と言う事ですね
あぁ、此って此の間のコンサートで私が危うく口にしかけた言葉と一緒じゃないですかw
流石は「自称」不肖の弟子ww
まぁ実際には帰国しなかった、と言うか、単独では帰国出来ない時代でしたから、周りが必死で諫めたんだろうな、とは思いますが ^^;
其れでも、本番で有り得ないミスをやり失意にくれる団員を、知り合いの医師に診せ立ち直らせていたりもしているんですよ
こう言う人柄だからこそ、オーケストラが付いていったんだと思います
其れが証拠に、元楽団員の方がこんな言葉を残しています
「セルはハートを持っているが、いつもはそれを隠しているのです」
まぁ此は、彼の音を聴いていると「さもありなん」と凄く納得出来る話です
だからこそ彼が亡くなった時に団員の半分が退団した、と言う逸話が残っているのでしょうね

先日、師匠のゲネプロや本番の模様を収録したDVDを入手したので、観ていたのですけど
指示が物凄く端的で判り易いような気がします
後、何と言うのかなぁ
凄く礼儀正しい感じがするのですね
きっと礼節を重んじる人だったんだろうなぁ、と思いました
イヤ、只の印象なんですけどね
と言うのも、英語なんで何を言っているのかさっぱり、なんですよ、、、orz
声には違和感がなかったのだけれど、殆ど何を言っているのか判らないんです(泣
只、一寸驚いたのは、本番中も目茶苦茶細かく指示を出している、と言う事ですね
タクトその物は正直余り見やすい指揮ではないのですけれど、アイコンタクトと左手の指示が物凄く分かりやすい
ああしろ、こうしてくれ、と言うのが私でも判りましたから、此は或る意味凄いと思いました
欧州のオーケストラは余りこう言う細かい指示を好まない風習があるそうですが、彼等に限らずアメリカオーケストラは、こう言う細かい指示を是とする気風が有るみたいですね
MTTなんかもyoutubeの動画とかを見ていると、結構細かく指示を出していますから
そう云えば、件のDVDには新人を教えて居る動画もあったので、見てみたのですが
教えるのは案外(失礼)上手そうな感じがしました
説明が、何となくではありますが、具体的で理論と実践のバランスがとても良いように感じられました
後、意外と気さくな雰囲気ですね
気難しいとか、感情の波があって扱い辛い、と云う学生にとってはマイナスな要素は一切無く、頼りになるとても安定した教授、と言った感じでした
只、指揮台に上がると一気に近寄りがたいオーラを発して、簡単には抗弁させない空気が満ちるんですよ
でも、一旦其所を下りてしまうと、理のある事なら一通り何でも耳を傾け、真摯に返答を返してくれそうな誠実さと優しさを感じさせます

で、やっぱり困るんですよねぇ
Sinfonia(シンフォニア)「セル」のOFFのイメージが掴めない、、、orz
人生の師匠「Szell」の方のOFFも、今一判らない、、、orz
多分、どちらも書斎に籠もって本を読んで居るか、スコアの研究をして居るか、精々ピアノ弾くか、、、だろうなw、とは想っています(笑

因みにSinfonia(シンフォニア)のセルの年齢設定59才に一番近い写真は此方(多分62才の時の物)

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