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偶然の一致

神様の悪戯と云えばもう一つ、悪戯としか思えない出来事がありました
此のMTTことマイケル・ティルソン・トーマスなんですけれど、例のオーケストラ噺、Sinfonia(シンフォニア)にも影響を与えて居ます
彼のイメージから新しいキャラクターが1人出来ましてね
Sinfonia(シンフォニア)の専属医師「T.T(ティティ)」こと作中人物の「ティルソン・トーマス」が其の人です
まぁ、名前がそのまんまな所はご愛敬と云うか、、、只の手抜きです ^^;スミマセン
で、最近此の「T.T」と遊んでしまって肝心のお話がちっとも先に進まない、とゆーか、書かなきゃ成らない箇所を全て放棄いたしております ^^;;
と言うのも、彼の医師は第2部から登場予定なので、取り敢えず今UPしている第1部には登場して来ないのですよ、、、orz
しかし、此の無駄にプライドが高くて態度がデカイ曲者の医師なんですけど、書いていて実に愉しい、、、w
いやね、本物のMTTがそうと云う訳では全く無くて、完全に私の脳内イメージによるキャラクターなのは勿論云うまでも無い事ですが ^^;

で、有るシーンで此の「T.T」が診療机に腰を掛けて、本来禁煙で有る筈の診療所内で煙草を吸おうとするシーンがあるんですけど、
先日、本物のMTTオフィシャルサイトを見付けて、何気なく彼方此方見て居たら、まぁ、其のシーンの「T.T」イメージにぴったりな写真があって、些か笑っちゃいましたw

件の写真が此方
038_3

で、実は此の写真、撮影当時のMTT本人の年齢が、作中人物「T.T」の設定年齢、38才に物凄く近いんですよw
個人的に大ウケしてしまいました ^^;

本来、私が最初にイメージした「T.T」は此方の画像からなのですが
Mtt1112_2

本物のMTTが38才前後だとこんな感じです
Lso_recording_session

実は此の写真、何故か今遊んでいる真っ最中の「T.T」のイメージ(此方は更に若くて、私の設定だと二十歳前後です)にそっくりでしてね
なんつーか、まぁ 面白いなぁ、、、と個人的に思っています

もしかしたら案外MTTの本質を突いていたりするのかしらん? 「T.T」って
とか、不遜な事を思ってみたりもしています (笑
まぁ本人曰わく、若い時は可成り生意気で色々失敗したらしいですから 

真面目な話をするなら
MTTの音って、一見優しいんですけど、決して甘くは無いんですよ
ちゃんとガッチリ考察がしてある音造りだと思います
知識や考証や考察を可成り綿密にきちんと行った上で、相当緻密に造り上げている感じがします
感情的に歌い上げるのではなく、ウラや理由があって其所を謳う、と言う強い意志が感じられるんですね
あと、此は単なる私の憶測に過ぎないのですけど、
MTT自身、結構クセが無さそうな感じでありながら、実は思い切り曲者って言う雰囲気満載です
彼の音は優しくて繊細なのですが、容易には曲がらない強さみたいな物を感じます
其れと、何と言って表現したら良いのか
軽やかなんだけど、決して軽くは無い
派手さはないけれど、地味では決してない
簡単には飛ばない根っ子みたいな物がしっかりある感じ、ですかね
其れは意外と骨太で肉厚なセルの音造りとは一寸違う
聴いて居て圧倒はされないのだけど、主張すべき所はガッチリ主張してあるぞ、判れよ? みたいな自信に満ちた問い掛けの様な物を感じます
難しいなぁ、言葉で表現するのは、、、(溜息)
強いて云えば「柳」のしなやかさがその感覚に近いでしょうか
そうそう簡単な事で折れたり曲がったりはしない「強さ」が有るように思うんですね
こう言う主張と言うか、我の強い「音」は、一旦私の感性に合いさえすれば「大のお気に入り」に成るのが今までの定石でした
今回もそうしたセオリーに見事に当て嵌まった様です

後、此のMTTがインタビューで面白い事を云って居ます
「同じ物を繰り返し何度も聞くな、何故なら、慣れてしまいその他の物に違和感を感じてしまう様になるから」
成る程ねぇ
其れも一理ありますね
違和感を排除してしまえば(ま、普通に違和感といった場合、排除が正しい方策でしょうし)展開も探求も無くなってしまうかもしれませんから
此のインタビューを眼にした時、第1に感じた事は
「嗚呼、此の人は流れて変わって行く事を是としているんだ」
と言う事でした
此は私にとってちょっと目新しい感覚です
今まで散々「変わらない物」を愛し、追い求め続けて来た者としては、第3の視点に成るからです
此の辺りネットと云う新しい情報発信のツールや手段を熟知し、最大限活用している”新しい”タイプの指揮者らしい考え方のような気がします
まぁ、何れにせよ、自己の中に確固たるスタンスとか、知識とか、立ち位置とかが明確なMTTだからこそ出来るワザなんでしょう
また、そんなスタンスが判る彼だからこそ(私が)容認できる発言なのだろうと思います
なんだかえらく上から目線な書き方ですけれど ^^;
ん~ やっぱり、と言うか、可成り個性的で独創性の強い指導者ですね、彼は
こう言うカリスマ性を持った指導者を迎え、大事にしたオーケストラは短期間(10年単位)に多方面で成功しやすいと言う一面があると思います
但し、気を付けなければならないのは、その後、、、です
フィラデルフィア&オーマンディ然り、クリーヴランド管&セル然り、シカゴ響&ショルティ然り
指導者亡き後が本当の正念場になります
如何に其の後を維持するか
其の辺り一番良く解っているのは当の指揮者と、オーケストラの代表であるコンサートマスターでしょうね
此のサンフランシスコ管のコンサートマスターも其の辺りは危惧して居るみたいで、そう言う内容のインタビューも掲載されていました

実は、Sinfonia(シンフォニア)の隠れたテーマは其所にあります

是は、私が「セル/クリーヴランド管」の音に接する度、強く想い、切なくなる事に由来します
彼の時の「音」はどうすれば維持できたのか
或いは其れを維持するのは不可能なのか
指揮者は、オーケストラは、どうすれば良かったのか
其の辺りの「想い」が、或る夢を切っ掛けに動きだした
其れが「Sinfonia(シンフォニア)」なのですね

さて、そんなオーケストラ噺の新キャラクター「T.T」の構成要素は、基本「曲者」です
作中人物の「レム」曰わく「 ”一筋縄どころか縄を百束にしても追い付かない位喰えない奴”」が描く上での理想形です 
だけど、本来が天才肌の外科医なので妙に繊細で脆い所がある、事になっています
今、一旦どん底に墜ちてしまった「T.T」の復活劇を書いて遊んで居るんですが、ま、色々と愉しいです ^^;

因みに、この画像
038_4

が、ぴったりと笑ってしまった一節は此方

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一通りの処置を終えた彼は処置室を出ると診療机に腰をかけ、机の引き出しから煙草を取り出した。
「終わったか」
そんなDrに声を掛けてきた者が居る。
「レム」
T.Tは少し驚いた表情を浮かべて答えた。
「一体何処から、、、。 あ、否、良いです」
彼は苦笑する。
「ええ、一通りやるべき事は済みました」
「容体は?」
「なんとかしました」
T.Tは軽く溜息を付いて言う。
「ですが、危ない所でしたよ。 私でなければ死んでいたかも知れません」
彼はあっさり答えると、些か疲れた表情を浮かべて続けた。
「彼を此処へ置いておくのはもう限界でしょう。
恐らく襲撃を受けた時、彼は無意識に防禦態勢を取ったのでしょうね。
傷口が急所から僅かに逸れていました。
其のお陰で今回は何とか命を取り留めることが出来た」
彼はそう言うと、厳しい目付きで此の元敏腕ジャーナリストを見る。
「こんな幸運が2度続くわけがない。 次は間違いなく殺されますよ。
殺されてしまってからでは、どんな良策も間に合いません」
彼は辛辣な口調で言い切った。
「相変わらずだな」
レムは苦笑してT.Tに応じる。
「彼を説得できるか?」
「するもしないも、、、」
と彼は肩をすくめてみせる。
「しなければ、間違いなく近いうちに殺されます。
医師としては助けられる手段があるにもかかわらず、此のまま放置すれば死ぬと判って居る患者を放って置くことは出来ませんね」
レムは暫く考えていたが、何か算段が付いたのだろう。
改めてT.Tに問う。
「メータを任せられるか?」
「無論」
T.Tは即答する。
「その為に、私は此処に居ます」
「判った。 此処からの脱出方法は私に任せてくれ」
「お手並み拝見、、、」
辛辣な口調でT.Tがそう応じ掛けるのへ、処置室でメータの容体を診てくれている琉華(りゅうか)からS.O.S.が入る。
「T.T! 血圧が下げ止まらないんだけど。 大丈夫かな?!」
「判った。 今行く」
彼は身軽に机から飛び降りると薬品棚からアンプルを取り出して言う。
「矢張り昇圧剤を使わないと駄目か、、、」
そして、一旦手にした煙草を机の引き出しへ無造作に放り込むと、レムに声を掛けた。
「良かったら一緒に処置室へ。 レム」
「部外者の私が入っても良いのか?」
「大方の処置は済んでいます」
T.Tは静かに応じ、若干の皮肉を込めた口調で言う。
「第1、貴方は部外者なんかじゃ無いじゃないですか」

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Tilson_395_2

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