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だ~か~ら~ 

副題<疑いを持つと謂うこと 其の四>

事の発端は某顔本のウォールに上がった記事リンクです
友人がフォローしていたのですが、此の手の記事は、色々と見ても益のない話が多くてですね
何時ものようにスルーするつもりだったんですが、動物ヲタクとして一寸ばかり見逃せない物を見てしまいましてね
で、例によって「怒り」の「元ネタ探索の旅」が始まったと云うわけです

先ずは「問題」の記事
「最近の絶滅5種 食べちゃう、乱獲、自然破壊の被害者達」
http://squashnews.doorblog.jp/archives/20394446.html

もうぅね 個人的に表題からして激しく「 ー"ー 眉根に皺!」 ですよ
中を見たら、ああもう 突っ込み処が、、、、orz
どうして動物関連のネット記事ってこうも間違いが多いんだ? ーー;

せめて写真くらいは正しいのを使え! と小一時間w
以下記事のコピペです

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アラビアオリックス/ Arabian Oryx
偶蹄目ぐうていもく(ウシ目) ウシ科
まっすぐのびた長い角を持つ、アラビアオリックス。伝説でんせつの生き物、ユニコーンのモデルだという説せつもあるんだ。この美しい角を人間にねらわれて、絶滅ぜつめつしそうなんだよ。
71f66370_2
http://www.konicaminolta.jp/kids/animals/library/field/arabian-oryx.html
---------------
えっと
先ずオリックスには4亜種居まして(Oryx beisa ベイサオリックス Beisa oryxOryx dammah シロオリックス Scimitar horned oryxOryx gazella オリックス(ゲムズボック) GemsbokOryx leucoryx アラビアオリックス Arabian oryx)此処で問題になっているのはアラビアオリックスです
其れを先ず頭に入れておいて、、、、

此奴の問題は簡単じゃない
保護区に国際紛争が絡んでいますからね
只、唯一の光明は人工繁殖が可成り成功していると言うことです
世界中の動物園で成功の報告が上がっています
因みに純然な野生個体は絶滅したとされて久しい筈です
今、現地に生息しているのは人工繁殖個体を野生に戻した物なんですね
実はウシ科は可成りの数まで個体数が減っても復帰が可能と言われています
アメリカバイソンが好例でしょうか
オリックスに関して言えば先ずは保護地区の整備が済まないことにはどうにもなりません
其れまでは世界規模で動物園での血統管理と維持が必要になります
保護区の整備が済み次第、野生に戻せるよう準備を整えておくことが肝心なんですよ
もともと可成り過酷な環境に済む生き物ですから、大元の個体数も小さいです
そう言う意味合いもあって単純に増えれば良いという生き物ではありませんし、保護の在り方も簡単じゃないんですよ
Oryx20leucoryx20israel

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ハーレクインカエル/Harlequin Toad
この種のカエルは沢山の種類があるようだが、カエルそのものは皮膚が薄く敏感なので温度の上昇など温暖化の影響を受けやすく、簡単に絶滅に追いやせれるようだ。
87e22dabs

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表題の「だ~か~ら~ 」は此奴です
写真、全然違うカエルの物ぢゃんこれ!
好い加減にしろよ!!
だから此の手の記事って信憑性が皆無になっちまうんだよっ!

と、CRTの前で叫ぶこと小一時間w
此ですからね
だから私は生き物自然系は基本ナショジオの記事しか信用しない事にしています
因みに此処で使われている画像のカエルは「アマゾンヤドクガエル」と云います
ヤドクの中でも比較的飼育も繁殖も普通に可能な部類(の筈です、私のような大雑把でずぼらな奴には到底無理ですけれど ^^;)

「アマゾンヤドクガエル」
Ventrimaculatus1
学名「Dendrobates minutus ventrimaculatus 」
通称「ベントリ」
http://www.knowledgelink.co.jp/cgi-bin/service/izukan/ryo/display.cgi?h036

本来の「ハーレクインカエル/Harlequin Toad」は此方
「キマダラフキヤガマ」
Atelopus20spumarius20pebas20stubfoo
http://allabout.co.jp/gm/gc/70746/

大体「Harlequin Toad」はヤドクガエルの仲間ですらありません
小さいですが歴とした蝦蟇蛙の仲間です
意外かも知れませんが、ヤドクガエルの仲間は人工繁殖に成功しています
あの人達は環境と小さな餌(羽のないショウジョウバエが一般的)さえ整えば ”勝手に増える”(知り合いの某カエル教授曰く)そうですし、実際に流通しているメジャーなヤドクカエルもCB(人工繁殖個体)が殆どです
逆に難しいのが蝦蟇の仲間なんですね
彼等は実の所、長期の人工飼育も意外と難しいんですよ

更に云えば、この記事にあるような温暖化は余り彼等には影響がないと思います
彼等を取り巻く問題は其所じゃないし、そんなに簡単で単純な物ではありません

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ミューレンバーグイシガメ/Glyptemys muhlenbergii
成長して7.9~11.4センチメートル、世界最小の亀一つです。東米の爬虫類は大きな生活の問題があり、湿地開発や排水が大幅に増え、世界中のその他多くの種に適した生息地を減らしてきた。
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----------------
「ミューレンバーグイシガメ」
Bog20turtle20clemmys20muhlenbergi_3

否、アメリカでしょ?
サイテス(通称・ワシントン条約)1類でしょ?
マニアが動物園が放って置くわけがないと思いますがw
絶対人工繁殖に成功していますね
其れが証拠のヨークサック付き子亀の画像、だと私は思います
正に語るに落ちた画像じゃないかな、此は
ヨークサックというのは、まぁ、卵の栄養分のことです
孵ったばかりの子亀の腹には此奴が付いてましてね
或る一定の期間は此から栄養を補給し、其の間は絶食です
此を吸収しきって暫く経つと自分で喰うようになります
多分、何処かの動物園が人工繁殖孵化に成功したときの写真を引いてきて居るんじゃないかな
環境の問題は確かにイシガメ・クサガメには厳しい問題が山積しています
でもそう言う地球の裏側のマニアックな亀の話題を取り上げる前に、先ずは足元のアカミミをなんとかしろと小一時間w
因みに此の子亀の画像が本当に「ミューレンバーグイシガメ」なのか、残念ながら私には判別が付きません
http://allabout.co.jp/gm/gc/70790/
参考までにAllboutもリンクしておきましたので此の亀の詳細は其方を参照下さい
(あ、やっぱり人口繁殖成功して居るんだ、然もEXPOに出てるのねw)

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ドワーフサラマンダー/Dwarf Salamander
かわいい顔してますね、アメリカが主な生息地、スラリとした体で、夜行性。やはり生息地の破壊が原因だったりして絶滅の一途のようです。
3553de32s

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いやいや、ドワーフサラマンダーだけでは全く同定できませんから(泣
ドワーフサラマンダーって単純に「小型山椒魚」っつー事ですよ?
其れで何をどう同定しろと?
何でこう大雑把というか、十把一絡げなんだ!

と、此又CRTの前で騒いでしまいましたよ ーー;
種類が判らなければ生息地とか其処の環境問題とか全く判らないじゃないですか
そもそも画像の山椒魚が希少種なのか否かも此だけでは判別が付きません
小型山椒魚なら何でも、、、と云う乱暴な話でお茶を濁すつもりなんでしょうかね
でも両生類マニアの恐ろしさを知らないですな
多分、この画像はなんですか~? と尋ねたら、絶対同定して学名や生息地はおろか、いろんなあれやこれを教えてくれる輩が居ることだけは確かですねw
さぁ! コアなマニアの諸君!! 
後は頼んだ! 宜しく!!

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メガネザル/Siau Island tarsier
このメガネザルは、火山の噴火と食用のための狩猟により絶滅の危機に瀕している。
Ede43c72s

----------------
あ?
先ずはメガネザルとか大きい括りにしている割には英名に「Island」の文字が
えっと、つまりは何処かの「島」にいる「固有亜種」のメガネザルが危機に瀕していると、云うことですかね?
で、何処の島だよ、と言うことでGoogle先生にお尋ねしたらばインドネシアの孤島のようですな

と、此処まで調べて来てメガネザルの画像がどうにも気になったから、ちょっと突っ込んで検索してみたら、、、、

うわぁ~~~~~
此、元々は全部ナショジオの”過去”記事ぢゃん!   orz ←大文字赤字

メガネザルは此
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011062304&expand#title
然も一年以上前の物!
火山の影響ならその後どうなっているか位確認しろよ!!!

山椒魚は此方
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011062305
此も同時期じゃねぇか!
流石元記事には学名も書いてあるわ
ほら、地元も懸命に努力しているとか書いてあるぢゃんか!
そう言うことは絶対載せないのなw

ミューレンバーグイシガメは此方
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011062306&expand#title
此奴もだ!

蛙は此方
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011062307&expand#title
此もだわ!
やっぱり!!  フキヤガマぢゃん!!!

どうして大元の記事を改悪して流すかなぁ
ナショジオの記事なら其のままリンクすれば良いのに!
こう言う物を見ると「悪意」を感じますよ
正しい情報じゃなくて自分に都合の良い情報を流しているとしか思えないんですよね
此の手の物に遭遇すると怒りと共に何とも云えない無力感に苛まれます
画像がすり替わっているのなんか、もう悪意その物としか思えません
だって大元がナショジオなんですからね
画像のクオリティや正確性、信頼性ではなくて、如何に「(情に)訴えかけるか」に主眼が置かれている
と言うか、其所にしか置かれていない
だから亀の物は ”可愛い”「小さな子亀」になったし、カエルの其れはより「鮮やか」で「見栄えの良い」物に変えられた

事、環境問題や動物保護については、情に流されてはいけない、と言うのが私の基本スタンスです
其れ(情)は問題の大元を見えなくし、別の物へと結論や思考を誘導しかねないからです
同じ星に世界に時間に生きる物達だからこそ、共存を図らなくてはならない
よりよい共存を目指して今を、此からを、どうするか、どうしていくか、が一番大切な問題の筈
其れを、可愛いだの可哀相だの、まして知性があるの賢いだのは論外です
そんな物は単なる主観であって客観的な視点ではない
問題の本質は其所には絶対にない
こう言った問題に必要なのは、あくまでも客観的な事実に基づいた分析と理解と、其れに根ざす活動方針の筈です
こう言う「捏造記事」はそう言う視点を曇らせ、問題を一気に矮小化する
様々な過程の果てに、最終的に「情に訴える」と言う手段は許されるかも知れませんが、其れはあくまでも正確な事実の認識と、正確な知識を得てからの話ですよ
今回の物は完全に「情に訴え」ようとして、肝心の画像を間違えてしまった
若しくは間違っているのに気付かず其のまま流してしまった
其の結果、一番大事なはずの「正確性」が大きく損なわれることになった
こう言う「悪意」の積み重ねが、ひいては肝心の生き物達を追い詰める事になるのがどうして判らないのか
極論を言うなら「可愛」くて「綺麗」で「稀少」でありさえすれば良い、となりかねない
良い例がパンダと朱鷺です
朱鷺の学名を知っていますか
「Nipponia nippon」ですよ?
学名に日本の日本種と入っている、或る意味国鳥の雉より日本固有種の看板みたいな鳥です
なのに日本固有亜種は絶滅しました
同じ頃、お隣の大熊猫の為には何千万円もの寄附が集まり、何億と云う「レンタル料」を払っています
こう言うことが「情」に訴えるとまかり通ってしまう

でもこう言う記事を嬉々として発信する輩にはそう言うことはどうでも良いのでしょう
一寸したプロパガンダになれば良い、位の気持でしょうね
其れが証拠に記事の年号が1年以上前の物
その後の検証なんか何一つやってないだろう事くらい容易に予想が付く
画像の「明らかな過ち」すら気付かないのだから

あ゛~ も゛~ 
暴れて良いですか?!!  ーー;

大体此処に出て来るのって「絶滅危惧種」であって「最近の絶滅5種」ぢゃねぇ!
「絶滅危惧種」と「絶滅種」を一緒くたにすんな!!
生き物の絶滅ってそう簡単には決まらないんだよっ!!!

ナショジオの同じ様な記事に「南米のヒキガエル、絶滅両生類再発見」と云うのがあるんだけど、こう言うのは絶対取り上げないんだろうなw
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011021801

連中に必要なのは「綺麗で可愛い」或いは「格好良い」生き物の「危機」であって、其れに携わる人々の苦闘とか研究の成果じゃないから

何でもそうですが、此までして来た「人間の所行」をあげつらい批判するだけでは先に一歩も進めません
現状を正しく認識し、どう科学的に対処できるか、が鍵なのです
其所には「感情」に支配された「情」は要りません
科学的な根拠と実証データ、こう言う自然保護で云うなら観察や飼育に基づいた経験も含まれるでしょう
そう言う物に基づいた長期的展望と思考が必要なのであり、其れはあくまでも「科学」です
科学には正確性が必要不可欠です
ですからこう言うミスリードを狙った悪意に満ちた、或いは未必の故意に彩られた、記事はどうしても許す事が出来ません

今後も気付き次第取り上げて行きたいと思っています

と、此処まで書いて来て更に酷いことが判明

オリックスの元記事は此方です
「アラビアの“一角獣”、絶滅危機を脱す」
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110620001&expand#title

ああ、もう、云うべき言葉がありません
此は明らかな捏造ですね ーー;

砂漠のユニコーン達に幸いあれ!

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ポチッとよろしく!

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