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絵になる人達

マイフレさん達にコメントを返していて、一寸面白い流れになりましたので、日記に纏めてみました ^^

先ずはオーケストラでの楽器の配置なんですが
此は基本型は確かにありますけど、決まった物があるわけではありません
スコアに記されているのは必要最小限の楽器編成だけですからね
後は指揮者次第です
なので、其の時の演目やホールや指揮者の見解次第で、結構変わります
後、クラシックの世界にも流行廃れは有りますから、其の時の ”勢い”や時流の流れと言う物も確かに影響します
弦楽器編成(人数)も指揮者によって変動しますしね
なので、オーケストラにおける指揮者と言う立場は、プロデューサー的な意味合いが強いのかな? と思っています
以前書いた日記「こんな聴き比べは如何?」でオーケストラと指揮者の力関係を示すのにウィーンを取り上げたのですけど、此を見ると一目瞭然かな? と言うちょっと興味深い画像を見付けましたので、取り上げてみます 

先ず此は前にも貼ったイスラエルフィルの画像A7ifo 

次はクリーヴランド管(セル当時)の物
A51jz8tx0wll

此はフィラデルフィア
A389b5

で、今お気に入りのサンフランシスコ管
A7

此がウィーンフィルです
A1193

さて何が違うでしょう ^^
(判り易いように画像にはトリミングがかけてあります)
よ~く中央を見て下さい
そうです
ウィーンフィルの画像だけ「指揮者が居ません」ね
こう言う写真を堂々と公式サイトにUPするのが、ウィーンフィルのウィーンフィルたる所以なのですよ ^^;
ま、そーゆー連中です、彼らはw

次に、出番がないとき演奏者は何をしているのか、と言うお話しになりましてね
あくまでも此は私の経験なのですが、こういう事をしています的なお話し
実はContraBassも金管楽器ほどではないにしろ「ヒマ」な楽曲があります
典型なのはワルツですね
もうぅね、バックグラウンドの「ブン チャッ チャ」の「ブン」しかありませんからね、超・ヒマです ^^;
で、出番がない時や”ヒマ”な時に私達が何をしているかと言うと、、、
他の音やら演者やら”観て”ますw
舞台上は照明が明るいので、暗い観客席は意外と見え辛い物です
そうですね、ContraBassの位置からだと精々前列2~3列目までの真ん中当たり位に座っている人の顔が見える程度にしか見えません
ただ、ContraBassはオーケストラの僻地(端っこ)なんで全体を見渡すには絶好の位置です ^^
で、あ、チェロが走った(指定を外れてUPテンポになること)とか、オーボエが落ちた(テンポに乗り遅れる、もしくは何処をやっているか判らなくなる)とか、ヴァイオリンが間違えた、、、とか色々観てます ^^;
指揮者は譜面を見た時に、その延長線上に見えるようオーケストラのメンバーはそれぞれ自分達の位置を決めていますから、基本何時でも視界には入っています
なので、ContraBassの位置からだと意識的に見ようとしなくても「常に見えて」は居ます
此が指揮者近くのコンサートマスターやチェロのTOP(首席奏者)辺りだと、わざわざ見上げないと見られませんから、時折暴走したりします ^^;
大概の指揮者は出番の前に指示を出してくれます
動画を見ていると判ると思いますが、時折オーケストラの誰かを指さしていたり、合図したりしているのは、入るタイミングを指示して居るんですよ ^^
此が判りやすい人と、今一判りにくい人は居ますけどね
まぁ、忙しかった後なんかは普通に休憩していたりしている事もありますがw
本番中は基本何があってもノンストップなんで余り他所を見てはいられませんし、演奏自体に集中していますから見てないのですけれど、練習中とかゲネプロ(リハーサル)とかでは良くそうやって他所を見て愉しんでました ^^

指揮者の指示で判り易いのってこんな感じかな?
Top
<カール・ベーム(Karl Böhm)>

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<ズービン・メータ(Zubin Mehta)>

1cl11021530
<カルロ・マリア・ジュリーニ(Carlo Maria Giulini)>
ああ、ジュリーニの此は「始まる」前の映像かもしれません
正にタクト(指揮棒)を振り下ろす瞬間の直前で有る様な気もします

後、作曲家って私達には聞こえない音が聞こえているのでは? と言う話もありました
聞こえない音が聞こえていたというのは、あるかも知れませんね
良く言われて居るのがベート-ヴェンの「不協和音」です
楽曲に堂々と不協和音を採用したのは彼が最初なんですよ
まぁ、耳鳴りの性(難聴でしたからね)だったんじゃないか、とか
山下洋輔辺りが冗談めかしてエッセイに書いて居ますけど、当時としては信じられないくらい彼の音は、「破格」で「非常識」で「画期的」で「トンデモ」で「大音響」だったんですね
其の辺りゲーテに酷評されています
作曲家って色んな意味で「音ヲタク」だと思っています
なので、其れに劣らず指揮者も「音ヲタク」なんですけどね、、、^^;;
私が実際に知っている逸話の範疇でも
某T指揮者(日本人)が第9(ベートーヴェン交響曲第9番合唱付き)の練習中に
「其所! 右から○番目の○段目の合唱の人! 音が半音違っている」
と指摘したとか言う、とんでも無い話をその場に居合わせた友人から聞かされていますから ^^;
また、セルの奥様はオペラ歌手だったのですけど、台所に立って鼻歌を歌っていたら「音程が違う」とレッスンが始まった、、、なんて云う逸話も漏れ伝わってきている位ですし、、、汗
因みにセルは当初ピアニストとしてデビュー、作曲家としても活躍していたそうです
Typebattle_32_marten_fischer_4360
ああ、だから「Conducter&Composer」なんだと小一時間w

指揮者というのは、まぁ割と絵になる人が多いのですけど、中でも無条件に画になる人というのも居ます
有名というか定番だとカラヤンとかバーンスタイン当たりでしょうか
K125695a   
<ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)>

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<レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)>

個人的にはメータも絵になると思っています ^^
Carnspan
<ズービン・メータ(Zubin Mehta)>
良いなぁ、この表情、彼は今でもこう言う野性的な表情で精力的なConductをします ^^

只個人的にはカラヤンもバーンスタインにも全く興味が湧かない猫叉です
カラヤンのは、なんと言うか、ソリが合わない 、でしょうか
彼はエンターテイメントに撤していますからね
クラシックの底辺を広げ、多く広く知らしめた功績は認めますし、ハズレがないのも認めますけど、私的には全く感銘を受けないんですよ、、、orz
因みに、若い頃のカラヤンはセルを大変崇拝していたそうですが ^^;

バーンスタインは、此方も何というか、やっぱりソリが合わないんですね
悪い意味での教科書みたいで全く面白くないんです、私には ^^;
因みにバーンスタインはあの「ウエスト・サイド物語 (映画)」の作曲者です
「Just Dance: West Side Story - Prologue - Official Full Number - 50th Anniversary (HD) 」
<Conceived, Directed and Choreographed by Jerome Robbins
Music by Leonard Bernstein、Lyrics by Stephen Sondheim、Book by Arthur Laurents>

バーンスタインの愛妻家振りは広く知られていましてね
献身的な介護の後に奥様が亡くなった際には、暫く活動を停止していた位です
もっとも、彼の場合、バイセクシュアルでも同じくらい有名ですが、、、 ^^;
因みに佐渡裕の師匠でもありますね

後、絵になる人というと誰かなぁ
個人的にはジュリーニとムーティ、、、ま、セルは当然ですね、私の師匠だし ^^

Giulinicarlomaria7   
<カルロ・マリア・ジュリーニ(Carlo Maria Giulini)>
些か地味ですが、とても堅実でいい音を造る指揮者です
この人も今思うと奇跡のようなタイミングで来日コンサートに行っています ^^
今思い返しても本当に良い演奏会でした
後、自分でも信じられなかったのは、ジュリーニのレクイエムを聴いたとき、初めて「モーツァルト」を自分で ”買って”聴いてみたい、と感じたことです
セル以外の音源で、私が持っている唯一のモーツァルトは彼のレクイエムです

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<リッカルド・ムーティ(Riccardo Muti)>
専属カメラマンが居るそうですね
その性か、すかした画像ばかりで面白くないですww

<ジョージ・セル(George Szell )>
セルの指揮は残された動画を見る限りでは、正直見辛らかったです ^^;
只、左手の表現が物凄く豊かなので、写真にはなかなか興味深い良い物が残っているように思います
因みにセルって身長高いし大柄なんですよ
170cm後半だったそうです
動画とかオーケストラと一緒に写っている写真から推測しても、そんな感じですね
個人的にはこの写真が好きかな

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上着を腰に巻いている姿が、なんとも ”らしくて”良いなぁ、と ^^

後、この表情が好きですね
厳しい中にも凜とした気迫が満ちていて、見ている此方まで背筋を伸ばしたくなります

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コメント

>eguchiさま
コメントを有難う御座います ^^
ベームも色々と逸話の多い方ですよね
高校時代のSF仲間にベームファンがいまして、良く論争になった物です
確か此の話も其の友人から聴いた記憶があります
個人的に好きな写真は、多分練習中の物と思われるのですけど、まるで悪戯小僧を呵るような表情をしているベームのモノクロ写真が雑誌に載っていまして、切り抜いておいたのですが何時の間にか散佚してしまいました
同様、バーンスタインも多分楽屋の廊下だと思うのですけど、目を閉じて後ろに凭れている姿のモノクロ写真が載っていて、ああこの人は本当に絵になるなぁ、と感心したのを覚えています 
動画はyoutubeに可成りの数上がっていました
でも、やっぱりちゃんと観たくて先日DVDを買いました ^^

>“LIVE IN TOKYO 1970”のジャケット写真
優しい笑顔ですよね ^^

投稿: LIN | 2012年10月27日 (土) 08時25分

こんにちは
「絵になる」とは言えないでしょうが、
1973年(たぶん)のVPOの来日公演の際のベーム、
たしかブラームスの一番だったと思いますが、
エンディングを迎えたときの、その場に倒れ込まんばかりの指揮姿、
このお爺さん、このまま昇天召されるのでは?と思ったほどです。
テレビで見ただけなのですが、そのシーンが今も忘れられません。

セルといえば、指揮の様子見たさにリハーサルの様子を収めた
ビデオソフトを買ったことがあります、もう30年以上も昔の話です。
当時は“動いているセル”を見られるだけで感動ものでした。
(この動画は、いまはYouTubeで簡単に見られるようですね)

演奏風景ではありませんが、
“LIVE IN TOKYO 1970”のジャケット写真、
和服姿のお嬢ちゃん二人と手をつないで拍手に応える笑顔のセル、
これも忘れられません。

なんだか、昔話になってしまいました。

投稿: eguchi | 2012年10月26日 (金) 19時20分

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