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考察の前に一寸珈琲でも如何?

「宇宙戦艦ヤマト2199」第2章劇場公開分、第3話~第6話を初日の夕方に観に行ってきました
映画を、と言うか、映画館に足を運んだのなんて一体何年振りなんでしょうか
まして、子供のお付き合いではなく自分の観たい物を、となると本当に見当も付きません(笑
感想を一言で言うなら
「出渕監督、GJ!」
其れと観客のマナーが異常に良かったんですね ^^;
一番驚いたのは、上映中、只の一度も「携帯が鳴らなかった」事です
なんと、マナーモードの気配すらしませんでした
みんなちゃんと「上映前に電源を切った」んですね
否、当たり前の事なんですけどね、至極当たり前の、、、
でも最近は、其の”至極当たり前の事柄”がキチンと守られるのを見た事も無ければ、無論聴いた事すらなかったので、素直にとても感動したんですよ
他にも「エンドロールが始まっても誰1人席を立とうとしなかった」
とか、「独り言はあっても私語はなかった」
とか、ね
いやあもう「観客もGJ!」でしたよ
そうそう、昼過ぎまで仕事だったので夕方の上映時間に合わせ事前に座席の予約を入れて行ってきたのですが、予約を入れて置いた時間は既に「満席」で、次の上映分も満席でしたね
目を付けていたグッズも早々に売り切れ済み(早っ!)で、仕方なくパンフレットだけ購入
年令層は30代後半~40代に50代前半辺りが主流かなぁ
男女比は、7:3かそれ以上で男性が多かったです
それにしても、なかなか良い出来でしたよ!
只ですねぇ
見惚れてと言うか、夢中で観ていたので「考察」する余裕がありませんでした ^^;
後、余り書くとネタバレに成っちゃいますしね
気になる方は是非映画館へお越し下さい
第2章のBD、DVDの発売は7/27の様です
511nmxpvpl
ハイ、当然のように密林で予約ポチってますよ
因みに第3章は10/13だそうです
またもや3ヶ月待ちかぁ、長いなぁ、、、、、orz

例によってマイフレさんの日記よりスピンオフ的な話題で、一寸こんな「モノ」を取り上げてみようかと思います

一番初めに宇宙戦艦ヤマトを見た時、私的に一番印象深かったのが「2重惑星」でした
ご存じの通り「悪魔の星・ガミラス」と「救いの星・イスカンダル」は姉弟星と言う設定です
当時、既に立派な「SF小僧」だった私は、此の「2重惑星」なるモノに強く惹かれました
先ずは実在するのか、と言う所で図書館に赴きあれこれ文献を漁ってみました
すると「実在する」と言う事が判り、一気にテンションが上がります
では、そもそも2重惑星とは何ぞや? と言いますと、ですね
<二重惑星(にじゅうわくせい)とは、明確な定義は存在しないが、大きさの近い2つの惑星が共通重心の周りを互いに公転しているような系のことである> by.wiki
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と、ありますが、現在「惑星の定義」を巡って色々と揉めて、否、議論が紛糾しているようなので、実は何を持って「2重惑星とするか」は明確に定まっていません
が、おおまかに言えば
・二重惑星を構成する2つの天体の質量が似通っていること
但し、「2つの天体の質量比がどの範囲までであれば二重惑星系と言えるのかが決まっていない」為、此を持って「2重惑星とは」を明確に定める事が出来ないんですね
只、判り易く身近な「例」として「地球と月(1/81.3地球質量)」「冥王星と其の衛星カロン(1/8.6冥王星質量)」が良く知られています
・二重惑星を構成する2つの天体の共通重心が、いずれの天体の表面よりも外側、すなわち宇宙空間にあるかどうかによって判断
どう言う事かと言うと、共通重心がいずれかの天体内部にあればその系は惑星と衛星だと判断し、共通重心を内部に持つ側の天体を母惑星、もう一方をその衛星とする定義です
なので、逆に共通重心が宇宙空間にあればその系は二重惑星だと判断します
この方法だと、地球‐月は共通重心が地球中心から0.74地球半径しか離れていないので惑星‐衛星系となり、冥王星‐カロンは共通重心が冥王星中心から約2.0冥王星半径離れた宇宙空間にあるため二重惑星と判断されます   
ですが、前にも少し触れました通り、現在「冥王星」自体が「惑星」の定義から外されていますので、定義上「太陽系に二重惑星は存在しない」事になっています
因みに「二重小惑星」は発見されています

では、、、と生粋のSF小僧は思うのです
宇宙は広い! 其の広大な宇宙の何処かに在る二重惑星! 其所はどんな世界なのだろう、、、と
何せ可成り特殊な状況下ですから、文明が育つ予知があるのだろうか
いやいや、そもそも生き物が生きていけるような環境なのか
ロシュ限界(ロシュげんかい、英語:Roche limit、とは惑星や衛星が破壊されずにその主星に近づける限界の距離のこと by.wiki)はどうなる?
とか色々思うわけです
で、まぁ其れが転じてガミラスとイスカンダルの矛盾とかね
噺が果てしなく、、、
   次元の貴方の宇宙(そら)遠く幸い住むと人の言う
、、、に成ると ^^;

小僧ですらこんなにあれこれ無い知恵絞って思うくらいですから、当然、プロも思う訳ですよ
其所はどんな世界なのか、、、とね
なので、二重惑星を扱った、と言うか、二重惑星を舞台にした噺や漫画は当然、宇宙戦艦ヤマト以外にもあります
有名処では、萩尾望都の『続・11人いる! 東の地平・西の永遠』でしょうか
前作の登場人物にして次作の主役でもある王様と友人の4世の故郷が二重惑星であり、此の物語の舞台にもなっています
他にも「藤子・F・不二雄」が『ドラえもん』(劇場版)で取り上げたり、本物の物理学者にてSF作家だった「ロバート・L(ラル)・フォワード」とか、私との相性は最悪な大家「アーシュラ・(クローバー・)ル=グウィン」とか、只今例によって絶賛休載中ナウ!な『HUNTER×HUNTER』のあの作者とか、結構な大御所が扱ってますね

只、個人的に好きなのと言うか断トツでお気に入りなのは、フレドリック・ブラウンの「気違い星プラセット」(原題Placet is a Crazy Place. )です
本当は一寸二重惑星とは違っていて、強いて云うなら「連星」の変形バージョン?でしょうか
因みに「連星(れんせい、binary star)とは2つの恒星が両者の重心の周りを軌道運動している天体である。通常は明るい方の星を主星、暗い方を伴星と呼ぶ。また、3つ以上の星が互いに重力的に束縛されて軌道運動している系もあり、そのような場合にはn連星またはn重連星などと呼ばれる。」by.wiki

連星は二重惑星と違い、其の数が多く天界の1/4が連星とも言われていますし、はくちょう座X-1やいっかくじゅう座X-1なんかは、ブラックホールを含む連星として非常に有名です
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物語の舞台、惑星プラセットでは何もかもが不確定で、時間すらおかしな具合になっています
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「フレドリック・ブラウンは2度死ぬ」より

「同時に自分自身を2度触することが出来る唯一の天体として知られているようです
其れはつまり40時間毎に自分の中に突入し、其れから視界から遠ざかる自分自身を追跡する事になる」とか
「プラセットは大小不同の二つの太陽の周囲を8の字型の軌道を描いてその内側と外側を回っている。其の2つ太陽自身は高速度且つ極めて接近した距離で互いの周囲を公転して居るという有様で、然も其の2つの太陽の中間点にはブレイクスリー界と言う実にカオスに満ちた空間がある。」原作より抜粋
つまりは難しい事を一切抜き(読んでいただければ其の辺りの尤もらしくこしらえた”ヘ”理屈が愉しめますw)で絶賛「ブレイクスリー効果中」なう!の事務所はこんな感じなのです
「一面、草に覆われたデスクに向かって腰を降ろし、両足はさざ波の立つ水面に立つ」
「デスクの上の草の上にはピンクの花瓶が置いてあり、その中には明緑色の蜥蜴(土星産らしいw)が鼻を先にして突っ込んである。=其れは理性が教えるところのインク壺とペンのようだ=」
「綺麗なクロス・ステッチで”我らが故郷に神の祝福あれ”と刺繍してある製品見本は、実は地球センターから送られてきたばかりの通信文だ」
「双頭の怪物で、時には明るい青色のギスギスした骸骨なのは、有能な助手リーガン」
「葬式用の白百合の花輪は、実は壁に掛けられた時計」
な、有様です
とまぁ、F・ブラウンの信奉者にして我らが坂田靖子画伯曰く「ぐちゃらまな惑星(ほし)」が舞台の、実にウィットに富んだ楽しいショートショートの傑作です

そう言えば、ナショジオことNational Geographicのニュースに以前面白い記事が掲載されていました
「連星間をバウンドする“ピンポン”惑星」
新たなコンピューターモデルによると、連星系の惑星は重力の作用で“ピンポン玉”のようにバウンドする可能性がある。100万年ほどバウンドを続け、最終的には星間空間へ放出されるという。
以下詳細な記事はリンク先へ
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120207001&expand#title

なんかリアル「Placet is a Crazy Place.」ですよ ^^;
まぁ、もっとも可成り珍しい現象な上に不安定(と言っても100万年単位w)なので肝心の惑星がバウンドしている状態を観察するのは至難の技のようです

フレドリック・ブラウンが「良い事」と言うか、こんな「巧い事を」言っています
『純粋のファンタジーは、SFとは区別して定義できる形態である。
ファンタジーは存在せぬもの、存在しえぬものののことを扱う。
一方、SFは、存在しうるもの、いつの日か存在するようになるかもしれぬものを扱う。
SFはみずからを、論理の領域の中に限定するのである。』
by.フレドリック・ブラウン、天使と宇宙船「序」から

だから今日もSF小僧は「考察」を愉しみながら宇宙(そら)を駆けて征きます

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おおくま座にあるメシエ81(M81)銀河の合成画像。
Photograph courtesy NASA/JPL-Caltech/ESA/Harvard-Smithsonian CfA

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