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蝦蟇の話

基本的に”背骨”さえあれば、大概の生き物は平気である
鱗があろうと脚が無かろうと、全く気にならない
無論、”毛”が無くても、全然問題ない、大丈夫だ (笑)
まぁ、何事にも一寸外れた所に壺がある私であるが、事、生き物に関しては割と素直に王道を行く
そんな私は世間的にはマイナーで、何故か今でもアングラな雰囲気がそこはかとなく漂っている「爬虫類の世界」にも足を突っ込んでいる
いやぁ、この世界って実にディープなんですよねぇ
世の中には本当に色んな生き物が居て、それぞれにその生き物を愛する人々が居て、その熱意たるや半端では無いし、箇々の生き物について知ろうとすると、それはそれは本当に深くて底が知れない
実は私、基本形は「蛇」の人なのだが、「蛙」も好きなんですね
私が特にお気に入りな蛙達が「Bufo」の仲間、つまり「蝦蟇」です
今回はそんな「蝦蟇」達のお話が主題
まぁ、蛙が苦手な方も一寸覗いてみて下さいな
世界にはこんなに色々な蛙が居るんですぜ

有名処だと、この人達ですかね
「アカメアマガエル(赤目雨蛙、Agalychnis callidryas)」
Acallidryas01
良く色々なデザインのモデルになっている蛙ですが、実際に実物を見るまで「本当に」こんな蛙が居るなんて思いもしなかったですよ
普通にデフォルメされていると思ってました
所が、まんまこの姿なんですね~
でもこの人達、夜行性なので昼間はこんな格好で「寝て」ますw

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寝ていると只の緑色した大きめの”アマガエル”なんですが、一旦 起きて活動を始めると、、、あの有名な姿になると言う訳です

色彩的に”なんじゃあこれ?!”と言う代表選手は「ヤドクガエル」の方達
コバルトヤドクガエル(Dendrobates azureus)
Bluepoisondartfrog

イチゴヤドクガエル(苺矢毒蛙、Dendrobates pumilio)
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キオビヤドクガエル(黄帯矢毒蛙、Dendrobates leucomelas)
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因みに「ヤドク」の名前の大元になった方は此方
モウドクフキヤガエル(猛毒吹矢蛙、Phyllobates terribilis)
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尚、ヤドクガエルの毒は彼らの食性に由来する物と言われており、人工飼育下では毒は持っていないようです

ネーミング的に”なんじゃあこれ?!”と言う方々の代表
「オイランスキアシヒメガエル(花魁鋤足姫蛙、Scaphiophryne gottlebei)」
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名付け親は、昔、民法の某動物クイズ番組に常連で出ていたS先生
いやぁ、この方のネーミングセンスはどれもこれも一寸、、、w

「ウルワシアデガエル(麗艶蛙、Mantella pulchra)」
Mpulchra01
此も名付け親はS先生w

「コガタナゾガエル(Phrynomantis microps)」
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長い間どの分類に入れるのか決めかねていたが故に付けられた、と言う逸話の持ち主

形状的に漫画な方
「ベルツノガエル(Ceratophrys ornata)」
その名も「パックマン・フロッグ」
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ハイ、見事な2頭身で御座いますなw
因みにあの「ウサビッチ」に登場する蛙”レニングラード”と彼の母”シャラポア”はこれがモデル
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「レニングラード」

この他にも「アベコベガエル(Pseudis paradoxa)」とか「ケガエル(Trichobatrachus robustus )」とか「ムネトゲガエル(Paa spinosa)」とかね、もうぅ色んな意味で冗談のような蛙達がわらわら居るんですよ、世界には(笑)
あ、因みに( )内は学名です

で、日本は世界的にも”両生類”(特に”有尾類”)の宝庫だったりします
なにげに地味~ではありますが、世界に誇れる両生類が沢山いるんですよ
私は日本の両爬虫類が好きです
その中でも特にお気に入りなのが「青大将」と「蟇蛙」
今回はそんな「蝦蟇」のお話なのですが、、、はぁぁ、枕が長くなってしまいました、汗

まぁ、蝦蟇というと「児雷也」とか「四六の蝦蟇」とかが出てくるんですが、個人的にはやっぱり落語の「蝦蟇の油売り」が思い起こされます
最近はご無沙汰ですが、昔は良く落語を聞いたり、見たり、読んだりしていました
古典落語が好きでしてね
只、余り聞き込まなかったので、そんなに詳しくはありません
特に好きだった5代目柳家小さん(やなぎや こさん)師匠と2代目桂枝雀(かつら しじゃく)が亡くなってからはとんと聞かなくなってしまいました
で、肝心の「四六の蝦蟇」ですがネタバレしてしまうと蟇蛙の指は、前4後5なんで四六じゃないんですが、牡は後足に瘤(婚姻瘤)があるのでそれが脚指に見えたのでしょうね
日本に生息するヒキガエルは、アジアヒキガエル(沖縄県宮古島に固有亜種ミヤコヒキガエル)、ニホンヒキガエル(本土に生息)、ナガレヒキガエル(渓流産)オオヒキガエル(亜熱帯域の外来種)の4種類なのですが、普段一番良く目にするのはニホンヒキガエル(Bufo japonicus japonicus)かアズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)のどちらかである場合が多いです
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ニホンヒキガエルとアズマヒキガエルは非常に良く似通っている上に、両亜種の分布は入り組んでいるので、中々見分けが付きません
一般的には、鈴鹿山脈以西の近畿地方南部から山陽地方、四国、九州、屋久島に自然分布しているものをニホンヒキガエル、鈴鹿山脈以東、関東から東北にかけて分布しているものをアズマヒキガエルと大まかに区別していますが、細かくは鼓膜の大きさと位置で見分けるようです
因みに私はこの2亜種が全く区別出来ません(笑)
この蝦蟇さん達、実は良く人に慣れるんですよ
普通に人の顔を見て「餌くれ」と要求するようになりますしね
格好が厳つい割にやることはドン臭いし、この手の生き物にしては食性が広く、結構なんでも食べてくれるようになります
元々、爬虫類や両生類というのはとても「頑なな」生き物です
彼らは「腹が減った、とりあえず食えるものを喰っておこう」という融通性からは無縁な生き物で、コレしか食べない、、、なんてぇのがザラにいます
特に顕著なのが「蛇」です
「蛙専食」とか「蚯蚓専食」なんてのも居ますし、酷いのになると「爬虫類の卵専食」なんていう種類の蛇も居ます
大概は別の食べ物に移行できませんので、その食い物がなければ”餓死”します
蛙の仲間は基本的に完全肉食で、概ね「昆虫」類を餌としています
そんな中でも蟇蛙たちは、比較的他の餌に移行しやすいと言われています
慣らせば「人工餌」にも餌付くそうです
そんな順応性の高さも手伝ってか、蝦蟇好き(Bufo Mania)というのはそこそこ居て、密かに色々な蝦蟇達を愛でています

先週末、地元では今年で3回目の開催となる「ナゴヤ・レプタイルズ・ワールド」と言う両爬虫類愛好家のイベントがありました
2日間に渡って様々なイベントが行われるのですが、主な内容は「展示即売会」です
扱うモノは「爬虫類」「両生類」にエキゾチックアニマルと呼ばれている「小動物」と「猛禽類」、一部にとてもコアなファンが居る「奇虫類」にその周辺の飼育用品とグッズ各種、と言ったところですか
夏の日記に[JRS]の話を掲載しましたが、まぁ、それの名古屋verと言った所ですね
で、この手のイベントには各地から同好の士が集まって来るので、毎度一寸したオフ会になります
今回も皆で「蛙ラーメン」を食べに行きましたよ
とりあえず会場で互いに連絡の取れた仲間7人で、ぞろぞろと行ってきました
残念ながら肝心の蛙が品薄のため、私は冷やし中華になりましたが(やっぱり遠方から来て下さっている方を優先しないといけませんからね・笑)普通に美味しかったです
又、店主のお爺さんが素敵な方でしてね
色んな意味で良い味出しています
この手のイベントではついつい誘惑に負けて予定外の生体をお迎えしてしまう悪癖があるのですが、今回は余り食指を動かす個体が居なくてお迎えは、以前から目を付けていたこの方々のみでした

ナンブヒキガエル×2 
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なんと国内CB(人工繁殖個体)です
実はヒキガエルの上陸個体というのは非常に小さくて、大きくするのが難しいのですがその辺り流石は「あわしまマリンパーク」です
このサイズまで育っていれば普通に市販されている餌虫(蟋蟀)を与えることが出来ますからね

後は、多分”居る”だろうと見当を付けていた「ニホンヒキガエル」をゲット
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此方はWC(野生捕獲個体)ですね


ヒキガエルは牝の方が大きくなる為、牝の方が人気があります
が、其処は天の邪鬼な私
雄のヒキガエルが大好きなんですね~
何故かと言うと「鳴く」のは牡だけだから、です
ヒキガエルの声って見かけによらず可愛いんですよ
特に好きな声が、牡の”放せよ”コール
繁殖の際、牡は牝に抱きついて交尾するのですが、別名「蝦蟇合戦」と呼ばれる程 激しい争いになります
この時、牡は手当たり次第に近くのモノに抱きつきます
相手が牡だろうと牝だろうと一切かまいません
とりあえず抱きついてみる訳です
こんな牡がそこいら中に居るわけですから、抱きつかれた方はたまったモノではありません
実際この「蝦蟇合戦」で牝が死んでしまう事もある位です
なので、牡は「自分は牝ではない」と言うことをアピールするために「鳴く」訳です
此が所謂「リリースコール」、別名「放せよ!コール」と言うわけです
なので、有る程度の大きさのヒキガエルなら、牡牝の区別はとても簡単です
持ってみて「鳴く奴」が牡です
こんな感じ

ね、可愛いでしょ?
意外に思われるかも知れませんが、蟇蛙たちはこのリリースコール位しか鳴きません
そう言う意味ではとても静かな生き物なんですよ

今回は実にラッキーな事に牡のニホンヒキガエルを見つけることが出来、早速「蝦蟇文太」と名付けてみました

出典は此方
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NARUTOには言いたいことが山程有る私ですが、このキャラクターを初め魅力的なキャラクターが多いのも事実です
こんな具合に育ってくれれば、いろんな意味で愉しいのですがね(笑)

来週は神戸で「ぶりくら祭り」が開催されます
此方は他のイベントとは一寸趣旨が異なっていて、所謂「ブリーダーが自家繁殖した個体」を持ち寄っての「展示即売会」なのです
ですから、即売されるのは所謂「CB・繁殖個体」と持ち腹と呼ばれる「購入してから生まれた個体」を各ブリーダーや繁殖者達が餌付けた個体達です
実はこの「ぶりくら祭り」、私が1年を通じて一番楽しみにしているイベントなのです
昨年は残念な出来事が起こり、今年の開催が危ぶまれた時期があったのですけれど、今年も無事に開催されることになりました
此方はぬかりなく休みを取りましたので、週末の日曜日は神戸サンボーホールに行くつもりで居ます
さてさて、今からとても楽しみです
今年はどんな生き物達とブリーダーさん達に会えるのでしょうか

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